社会の変化の中で、少子化と教職員の働き方改革が検討されている現在、部活動の減少や、学校の先生の負担軽減など、子どもの心身の成長を育む教育環境を、学校の外側からも応援していく必要に迫られています。
・校区の学校と連携し、地域ぐるみで子供の成長を助け、子育て家族を支援する中 で、子どもたちが身近に伝統文化に触れ学ぶ機会を得ることができます。 地域の催しに、白山校区の青少年協議会からの依頼で、小学校の音楽部の代わり に(部活動の廃部)に、イベントで子ども邦楽体験教室の生徒たちが演奏するこ とになり「水まち水前寺にぎわい祭り」で3年間演奏が続いています。校長先生か らも、引率先生の休日出勤をせずに助かったと言われ、学校のサポート的な役割 も果たしています。
・学校音楽教育の中においても、体験教室で箏の技術を体得した子供が手本となっ て箏の正しい姿勢と音の出し方を見せて、他の子供たちに伝えることができるよ うになり、和楽器授業の中で子ども達が活かされています。
・オルタナティブスクールなど、音楽の授業の無い学校に通う子供達が、アンサン ブルや音楽のたのしさを体得できる場所としても活用してもらっています。
・ADHDなど特性を持つ子どもの身体機能の発達に、太鼓や箏など和楽器に触れて、 音を出すことに興味を持ってもらうことも子育てのお母さんの支援になっていま
す。
・子どもが通うようになり、お琴をやってみたかったというお母さんも一緒に弾か れるようになる親子が何組もあり、お父さんまで一緒に琴爪を付けて家族4人で弾 いている親子もあり、家族の絆を深める場所になっています。
・熊本城名月鑑賞会(お城まつり委員会主催)なと熊本市のイベントなどの催しで、 子どもたちが和楽器を演る絵が生まれ、「邦楽」という敷居の高い世界と思われ ていた入り口をひろげ、次世代の芽を育てて行く役割を果たしています。
・継続して何年も参加している子どもの中から、熊本県高等学校器楽コンクールで 金賞を受賞した男子(高1)や、全国筝曲コンクールで岸辺成雄賞(将来を嘱望され る若者に贈られる賞)など数々を受賞している大学1年生女子が筝曲家を目指して おり、次世代へ承につながる人材も輩出しています。
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